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ロンドン特派員TK 一覧

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さ、寒い。寒いです!数日前からヨーロッパに大寒波が押し寄せています。ここロンドンでも11月30日に初雪を観測しました。11月にロンドンに雪がふるのは、ほぼ100年ぶりのことだとか。寒波の影響でヨーロッパの主要空港のいくつかは閉鎖に追い込まれているようです。なんだか、無事に日本に帰れるか心配になってきました。






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それはそうと、先日、イギリス西部にあるグロウセスターという町に行ってきました。周囲では羊の放牧が行われている、風光明媚な片田舎です。








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この町には、コウディ・ギャラリーという、現代ガラス専門の大きなギャラリーがあります。当日はオーナーのコーディー夫妻にギャラリーを見せてもらいました。








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1989年にオープンしたこのギャラリーでは、主にイギリスのガラス作家の作品を数多く取り扱っています。オーナーであるコーディ夫妻も、イギリスでは有名なガラス作家として知られています。現在、イギリスで現代ガラスを専門に扱うほぼ唯一の民間ギャラリーなのですが、残念ながら数年以内に閉鎖する予定だそうです。日本でも現代ガラス専門のギャラリーは年々少なくなっていますが、イギリスも似たような状況で、経営はなかなか大変なようです。。。。



さて、ほぼ1年間にわたってお送りしてきたロンドンからのレポートも、今回が最後になります。本当はもっといろいろ紹介したかったのですが、力不足で思うように更新ができませんでした。楽しみにしていてくださった皆さんには本当にすいませんでした。
それでは、またいつの日かお会いしましょう。さようなら!



今回はちょっと長いです。すいません。

先日、イギリス北東部にあるサンダーランドという町に行ってきました。北海に面したこの港町は、サンダーランド大学という総合大学があることで有名です。人口約30万人のこの町で、約1万5000人の大学生が学んでいます。

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そのサンダーランド大学の所属機関に、「ナショナル・グラス・センター」という施設があります。ここはヨーロッパ最大級のガラス施設で、IIRG (Institute for International Research of Glass)という組織が中心となって、ガラスに関する様々な活動をおこなっています。当日は芸術デザイン学部教授で、IIRGのチーフ・ディレクターを務めるシルヴァ・ペトロヴァ先生に施設を案内してもらいました。




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ナショナル・グラス・センターでは通常のガラス・セラミック・コースの授業だけでなく、制作体験やワークショップ、アーティスト・イン・レジデンスなど様々な活動を展開しています。施設内にはショップやレストランも併設されています。もともと造船所だったところを改装したとかで、とにかくデカイです。ガラス・セラミック・コースには大学院生も含めて約100人の学生が在籍しています。施設の大きさだけでなく、中の設備もすごいです。ちょっと、気になった設備をいくつかご紹介します。



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すごい設備その1。ウォーターカット・マシーンです。コンピューターでパターンを入力して、水圧でガラスをかっとする機械です。通常では考えられないような複雑なくり抜き模様や、分厚いガラス板をカットするときに使います。







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すごい設備その2。プリント・マシーン(?)です。写真や絵などをガラスの表面に貼り付ける機械です。ただし、最終的には電気炉で焼き付けるそうですが。。。。








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すごい設備その3。超巨大電気炉です。なんですか、この大きさは。。。。。これだけの大きさの電気炉は珍しいので、海外の作家からも制作の依頼がくるそうです。建築空間に収める巨大モニュメントなどの制作に威力を発揮しているようです。






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というわけで、日本ではあまり見かけない設備の数々に、ちょっとショックを受けましたが、規模の大小こそあれ、ガラスにいろいろな面から取り組もうとする姿勢は、富山市とよく似ていると感じました。ペトロヴァ教授からは、「ガラスに関してここと肩を並べられるのは世界でも富山市だけ。これからはもっと交流を深めたい」といわれました。





さて、1年間にわたってお送りしてきたレポートも、なんとなく終わりが近づいてきました。できればあと1回、更新できればいいなと思っているのですが。。。。はたしてどうなるでしょうか。

ではまた。






皆さんお元気ですか?久々の報告ですいません。そろそろブログに報告しようかな、と思っていたおよそ1ヶ月前に突然パソコンが吹っ飛び、中に保存してあったデータがすべてパアになってしまいました。トホホ。。。。しばらくショックで凹んでましたが、現地で新しいパソコンを購入し、現在は気を取りなおして一から取材に励んでいます。

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さて、先日イギリスの西部にある小さな町、スタウアブリッジというところまで、「ブリティッシュ・グラス・ビエンナーレ2010」を見に行ってきました。この展覧会はイギリス国内のアーティストを対象に2年に1度開催される公募展で、「インターナショナル・グラス・フェスティバル」というイベントの一つとして企画されたものです。




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会場はスタウアブリッジにあるラスキン・グラス・センターというところです。当日は展覧会担当キュレーターのミシェル・キーリングさんと、フェスティバル・コーディネーターのキース・ブロックルハーストさんのお二人に会場を案内してもらいました。





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公募展には、イギリス各地より202名、449点の作品応募があったとのことです。その中から、審査によって選ばれた62名の作品と、招待作家19名による作品、合計115点が展示されていました。






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作品はどれも質が高く、イギリスの現代ガラスのレベルの高さをあらためて実感しました。日本ではあまり見かけないネオン管を使った作品がいくつか展示されていたのも興味深かったです。






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ちなみにスタウアブリッジという町は、昔からガラス製造が盛んだったところで、100年以上前の設備が当時の面影を残したまま今も再利用されています。ここラスキン・グラスセンター以外にも、ガラス関連の体験施設やギャラリーが多く存在しており、まさに「ガラスの町」といったところです。






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そういえば、日本でも現在「現代ガラス大賞展・富山」の作品を募集中ですね。イギリスの公募展に負けないすごい作品の数々を期待したいです。

ではまた。



およそ2か月ぶりの報告です。遅くなりすいませんでした。

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さて、イギリスに来た目的の一つ、といっては大げさですが、せっかくイギリスにいるのだから、帰国するまでに一人でも多くのガラス作家を訪ねてみたい!と常々思っていたわけです。。。そして先日、ついに最初の一人、ロナルド・ペンネル氏のスタジオを訪ねることができました。ペンネル氏とは3月にロンドンのギャラリーでお会いしており、その時にスタジオに誘っていただいたのですが、それが今月になってようやく実現したわけです。今日はそのときの様子をご紹介します。

ロナルド・ペンネル氏は、エングレーヴィングの巨匠として世界的に名前の知られた作家です。エングレーヴィングとは、回転する小さなグラインダーにガラスを押し当てて、表面に浮き彫りを施す技法のことです。繊細な表現を施すには高い技術が必要で、この技法を完璧にマスターしている作家は世界でも数少ないといわれています。

ペンネル氏のスタジオは、イギリス西部にあるヘレフォードという町の近くにあります。ウェールズとの国境付近にある小さな町で、ロンドンから列車でガタゴト揺られること約2時間半、豊かな自然に囲まれた風光明媚なところです。



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スタジオはご自宅のコテージと同じ敷地内にあって、中にはガラス用の加工機材以外に、ブロンズや木工などの加工機材もありました。いい忘れましたが、ペンネル氏はガラス以外にも、様々な素材を用いて作品を制作しています。







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実際にペンネル氏がエングレーヴィングを実演してみせてくれました。さすがこの道約50年、正確で繊細な手際は文句なく素晴らしいの一言でした。








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ところがその後、「君もぜひやってみるといいよ」と薦められ、何と僕自身が安物のコップにロビンというペンネル氏のガーデンに棲みついている小鳥のモチーフを刻むことに!下書き、細かい毛並みの表現、嘴と目、そしてサイン。。。。(ようするに、ほとんど全部なんですが)。。。。をペンネル氏に手伝ってもらい、何とか仕上げた作品が写真のコップです。時間にして20分そこそこでしたが、本当に貴重な経験をさせてもらいました。






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この後、ペンネル氏の紹介で、あと数人の作家を訪ねることになりそうです。何人訪ねることができるかわかりませんが、今後も引き続きレポートしていきたいと思います。
ではまた。


ロンドンの公立美術館、博物館のほとんどは、無料で入場できます。以下は、常設展示を無料公開している主な施設です。

・大英博物館
・V&A
・自然史博物館
・科学博物館
・ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ
・ナショナル・ギャラリー
・ナショナル・ポートレート・ギャラリー
・テート・モダン
・テート・ブリテン

上記のうちのいくつかは、既に独立した運営組織となっていますが、公立館だった名残から、現在でも無料でコレクションを公開しています。イギリスに限らず、海外では「公立のコレクションは市民の財産」という考え方が根強く、そのため無料公開が原則なのです。




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常設展を無料にするかわりに、これらの施設では、さまざまな工夫をこらして財源を確保しています。その中のひとつが、館内に必ず設置してある「募金箱」です。










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「お一人様3ポンド」としている館もあれば、「お気持ち次第、通貨も自由」としている館もあります。大英博物館などは後者です。ちなみに大英博物館には年間700万人が訪れるそうですから、1人1ポンド寄付したとして、年間700万ポンド、日本円にして9億8000万円の収入を得ることができます。まあ、全員が寄付するとは限りませんから、金額はあくまでも希望的観測ですが。。。。






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日本では、こうした募金箱はあまり見かけません。常設展を無料にしている館が少ないせいもあるのでしょう。とはいえ、まったく存在しないわけではありません。一部では、既に導入している館もあるようです。 









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このアイデア、皆さんはどう思いますか?
ではまた。






こんにちは。ロンドン特派員のTKです。


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ヴィクトリア&アルバート博物館は、ロンドン万国博覧会(1851)の展示品を飾るための産業展示館として、1852年に開館しました。。1857年に現在のサウス・ケンジントンに移転し、1899年にヴィクトリア&アルバート博物館と改名しています。


現在はV&Aの愛称で親しまれ、大英博物館と肩を並べる巨大博物館として、世界的に知られています。

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収蔵点数は約400万点といわれています。古代から現代まで、洋の東西を問わず収集しており、中でも特に日本美術の工芸品は、ヨーロッパで最大の規模を誇ります。


そんなV&Aは、ガラス工芸のコレクションも非常に充実しています。レベル4(4階)の奥にガラス工芸専門の展示室があり、古代から近代までのコレクションを集めた大きな展示室(Room131)と、現代のガラス作品を集めた比較的小さな展示室(Room129)の2つに分かれています。

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大きな展示室のほうには、イギリスの現代ガラス作家ダニー・レーン(Danny Lane)が手がけたガラス製の階段が設置されています。V&A以外にも、彼女は公共建築の仕事を数多く手がけています。イギリスのガラス界の第一人者の一人です。

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小さな展示室には、現代を代表するガラス作家たちの作品が展示されています。日本人の作品も、何点か展示されていました。ライティングのセンスも、なかなかのものでした。

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けれども何といっても最大の目玉は、いまやV&Aの象徴とも呼べる存在となった、デイル・チフーリ(Dale Chihuly)のガラス・シャンデリアです。このシャンデリアは、2001年にV&Aが開催したデイル・チフーリの個展の際に、中央エントランスの真上に設置されたものです。デイル・チフーリはアメリカ出身のガラス作家で、1992年にアメリカ50州の知事が選ぶ「ナショナル・リヴィング・トレジャー」の第一号に選ばれています。アメリカ版の「人間国宝」といった感じでしょうか。V&A以外に、ロンドンでは王立植物園キュー・ガーデンが、彼のインスタレーションを展示する大規模な企画を2005年に開催しています。

世界を代表する美術館のシンボルが、ほかでもない現代のガラス作品だなんて、なんだかうれしくなりますね。

ではまた。
みなさんこんにちは。昨年の12月からロンドンで研修中のTKです。
ロンドンでの生活にもようやく慣れてきました。ですので、そろそろ、現地で経験したそれっぽい出来事をレポートしていこうと思います。
先日、ロンドン・アートフェアを見に行ってきました。アートフェアとは、いわば美術品の展示即売会、見本市みたいな催しのことで、ギャラリーが手持ちの作品を持ち寄って一堂に会する、そんなイベントのことをいいます。ロンドンではこうしたアートフェアが年間を通して数多く開催されていて、ロンドン・アートフェアはその中でも3本の指に入る大規模なアートフェアのひとつとして知られています。
会場となったのはエンジェルにあるビジネス・デザイン・センターです。最終の土日とあって、会場はたくさんの人で賑わっていました。
会場は3つのコーナーで構成されていて、いわゆる一般の部に相当する「Main Fair Galleries」のコーナーには、ロンドン市内のギャラリーを中心におよそ90近い数のギャラリーが集まっていました。また、「Art Project」のコーナーでは、参加ギャラリーが推薦した有名・
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若手アーティストによる個展形式で作品が設置され、大掛かりなインスタレーションなどが来場者の注目を集めていました。写真の白い作品は、HF Contemporary Artが推薦するアーティストによるインスタレーション作品です。
もうひとつのコーナーは「Photo 50」と呼ばれ、審査員によって厳選された50の現代写真が展示されています。今回は参加しそびれましたが、会期中はアーティスト・トークやフォーラムといった関連イベントも多数開催されていたようです。
様々な作品が会場を彩っていましたが、全体的には、立体作品よりも、写真や絵画といった平面作品の方が多かったように感じました。これはおそらく、作品の持ち運びのしやすさなども関係しているのだろうと思います。そんな中で、ほとんど唯一、立体作品のみを展示しているAdrian Sassoonというギャラリーを見つけました。展示作品の中には、ガラス作品も何点かあり、非常に興味深かったです。写真の作品は日本でも有名なコリン・リードさんによる作品で、4,500ポンドの値段がついていました。作品の大きさや質から見ても、すごくお買い得な値段だと思います。
こうしたアートフェアは、ギャラリーにとっては新規顧客の開拓や同業者同士の情報交換といったメリットがあり、来場者にとっては好みのジャンルの作品を一箇所でまとめて見て、比較することができるというメリットがあります。互いの思惑が飛び交い、会場のあちこちで、さまざまなビジネスが進行していたようです。
日本でも、東京や大阪といった大都市では似たようなアートフェアが開催されており、例えば2005年から開催されている「アートフェア東京」などは、一定の成果を挙げているようです。しかし、地方での開催は。。。。よほどテーマや手法に工夫を凝らさないと無理でしょうね。人が集まりません。。。
ではまた。